深読み 『ベロ出しチョンマ』!
★このページの初出 2020年2月22日
★このページの最終更新日 2020年2月22日
管理者が勝手に作品を深読みします!
ご挨拶
本来作品を批評するためには、作者の全作品を通読し、作者の生い立ち、影響を受けた人や作品などを把握し、時代背景を考証した上で、作品の位置づけや評価などを展開して行かなければなりません。
しかし管理人は、文学研究者ではありません。
だだの一読者です。
従って管理人が深読みして行くのも、あくまで管理人個人の感想に過ぎません。
研究論文的な価値もありません。
ただ
「こんな読み方もあるんだ」
と、作品を読む際の参考にして頂ければ嬉しいです。
また研究論文ではありませんので、物語の元になった事件や、江戸時代の農民政策と農村の実態、当時の千葉県の状況、農民の風俗などを考証した訳ではありません。
また作者研究でもありませんので、斉藤隆介の生い立ちや信条、政治的理念や活動などは確認していません。
さらに、他の方の『ベロ出しチョンマ』研究論文や批評文章などは一切読んでいません。
斎藤隆介研究者の中には、
「こんなことはとっくに私が書いている」
「ここの部分はこういう作者の意図があるのではないか」
というご意見もあると思いますが、管理人の個人的感想だと思ってご容赦頂けると幸いです。
個人的な感想ですので、解釈を巡って論争するつもりもありません。
また論争するほどの内容でもないと考えております。
あくまで物語『ベロ出しチョンマ』から考えられることと、作品集『ベロ出しチョンマ』と文庫版の藤田のぼる氏の解説を読んで思ったことをまとめたものです。
従って、文芸批評家の方から見ると到底読むに耐えない内容だと思いますが、1ファンが読者を増やそうと思って書いた宣伝文章だと思って頂ければ幸いです。
なおこのページはネタバレになりますので、ぜひ作品を一読頂いてから読んで頂くと非常に嬉しいです。
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作品紹介でも書きましたが、この作品は多様な読み方ができます。
実際、ウェブ検索をしてみると、原本の言葉を変えたり、言葉を足したりして、意図をより明確にして概要をアップした作品があったりして驚きます。
それだけ奥深い魅力ある作品ということだと思います。
作品をどんな読み方をしても、基本的には読者の自由だと考えられます。
ただ、作者が読者に伝えたい主題があって書いた作品も多数存在します。
この『ベロ出しチョンマ』は、そんな作品だと管理人は考えています。
様々な読み方のできる作品ですが、管理人にも独自の読み方があります。
その独自の読み方をお伝えすることで、興味を持って読んでみたくなる人がいるかもしれないと思い、深読みという形でご紹介させていただこうと思ったのです。
なお文中「例えば」以下で書いている例は、管理人が勝手に思いついて書いたもので、原本があるものではありません。
また各章にはその章を要約した「この章の要約」があります。
本文を読むのがしんどい方は、「この章の要約」でその章の概要を把握して頂ければ幸いです。
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1.第1章の必要性
2.父親藤五郎はなぜ「出府」したのか?
3.父親藤五郎は将軍に会えたのか?
4.将軍に会えたのかどうかを書かなかったのはなぜか?
5.村人はどんな存在か?
6.長松はなぜ父親を責めなかったのか?
7.作者が伝えたかった主題
8.細かな配慮
9.『ベロ出しチョンマ』の位置
10.『ベロ出しチョンマ』の急所
11.『ベロ出しチョンマ』が作品集のタイトルになったのはなぜか?
12.作品集『ベロ出しチョンマ』が読まれ続ける理由
13.地域起こしに
14.終わりに
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<底本>
『ベロ出しチョンマ(愛蔵版)』理論社 2015年2月19刷
『ベロ出しチョンマ(フォア文庫版)』理論社 2007年3月40刷
この2冊を底本にしてこのページを作成しました。
原文のルビは、フォア文庫版に準じています(愛蔵版は総ルピ)。
<参考本>
『図解 江戸時代』(「歴史ミステリー」倶楽部 著・知的生き方文庫)
2015年11月10日第一刷
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