★このページの初出 2020年2月22日
★このページの最終更新日 2020年2月22日
12.作品集『ベロ出しチョンマ』が読まれ続ける理由
作品集『ベロ出しチョンマ』が、世に出たのは1967年(昭和42年)です。
もう半世紀以上前の作品なのです。
作者の斉藤隆介が亡くなった1985年(昭和60年)からでさえ、もう30年以上経っています。
その間も日本は大きく変化し、恐らく当時とは隔世の感があるのではないでしょうか?
学生運動はとっくに終わり、子供は減り、デジタル化が進みました。
出版も様変わりし、本や雑誌は売れなくなり、町の本屋は絶滅危惧種になりつつあります。
電子書籍も今後どんどん伸長するでしょう。
本はスマートフォンなどの電子媒体で読まれるのが主流になり、紙媒体で購入するのは贅沢ということになるかもしれません。
そんな激変した時代の中、作品集『ベロ出しチョンマ』は現在も版を重ね続けています。
半世紀を生き抜き、これからも生き延びて行こうとしているのです。
年に何十万冊も出版される出版物で、半世紀以上も人々から必要とされるというのは、かなり驚異的なことです。
どこにそんな魅力があるのでしょうか?
そこでこの章では、なぜ作品集『ベロ出しチョンマ』が読み継がれているのかを考えてみたいと思います。
読まれ続けている理由
作品集『ベロ出しチョンマ』が、半世紀を経ても読まれているには4つの理由が考えられる。
1.いつの時代でも人の心に訴える普遍性がある。
2.創作民話というスタイルが、物語を古びさせない。
3.滝平次郎の芸術ともいえる画。
4.1つの小宇宙といってもよい素晴らしい構成。
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