★このページの初出 2020年2月22日
★このページの最終更新日 2020年2月22日
5.村人はどんな存在か?
「村人の状況・気持」でも書かせて頂いた通り、花和村の村人達は基本的には、保身もあり暴力的ではない普通の人達だったと思われます。
人数は、花和村がずっとネングを納められていたことから想像すると、全員で数十人はいたと想像できます。
人数が少ないと誰かが病気で倒れたり亡くなったりした場合、フォローができずネングを納められなくなってしまいます。
集落にある程度の人数がいれば、他の農家が人手が減った農家を助けることができます。
従ってずっと花和村がネングを納め続けられたのは、ある程度の人数がいたということと想像できるのです。
その村人達は、今年はネングを納入すると暮らして行けそうにないと考えて、夜な夜な名主である藤五郎の家に集まって相談しました。
その結果、最終的に名主の藤五郎が直訴のために出府することになりました。
「長松の父親(藤五郎)が出府を決断した理由」でも書かせて頂きましたが、恐らく村人の誰かが
「名主の藤五郎が出府すればいい」
などと指名したのではなく、村思いで人格者の藤五郎が自ら
「オラが行く」
と発議したのだと思われます。
村人はその方法が最善だと思っていても、言ってしまうと失敗したときに責められるので言い出せないのです。
そういう村人の気持を忖度して、藤五郎が自ら言い出して譲らなかったのではないかと管理人は考えています。
村人は
「藤五郎自ら言い出して、止めても譲らないから仕方ない」
という形で、最も効果的でかつ被害も少なくなりそうな直訴に同意したと考えられます。
村人が同意したからこそ、藤五郎は出府に出かけられたのです。
つまり、花和村の村人は藤五郎の出府に非常に深く関わっているのです。
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【この章の要約】
花和村の村人は数十人はいて、保身もある普通の人々。
今年ネングを納めると暮らして行けそうにないので、名主の藤五郎と夜な夜な対策を相談した。
藤五郎は村人達の気持ちを忖度し、自ら出府を決断した。
村人達は、その決断に同意した。
従って村人達は、藤五郎の出府に深く関わっている。
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