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週刊少年ジャンプ作品衰退の法則


★このページの初出 2021年4月11日
★このページの最終更新日 2021年4月18日

1.物語や登場人物の目標が変わる


<このページの目次>
目標が変わると、作品は衰退し始める
この章の目次
この章の要約


目標が変わると、作品は衰退し始める
週刊少年ジャンプの作品が衰退して行く一番の要因は、物語や登場人物の目標が変わることだと管理人は考えています。

小説などの作品は、通常ストーリーは作者の頭の中で
完結までイメージされ、そこに編集者が意見を加えるというパターンなので、余程長い連載でも無い限り、物語や登場人物の目標が途中から大幅に変わるということはありません。

面白くない作品は、作者が考えたストーリーや目標が元々つまらなかったということに帰結し、途中から目標が変わり極端につまらなくなるということはあまり起こりません。

ところが、少年ジャンプの作品では、途中から物語や登場人物の目標が大きく変化し、作品が衰退に向かうことが
時々起こります。


その原因は少年ジャンプ作品の制作過程が、小説などとかなり違うからです。

少年ジャンプの作品は、作者が毎回「
ネーム」と呼ばれる原案を示し、担当編集者が強い意見を加えてストーリーが作られて行くようです。

担当編集者の意見は絶大で、時には作者が描いたネームが
になることもあるようです。

担当編集者は、作品のクオリティアップのために意見を言うわけですが、その背景には
読者アンケートで上位を取り続けないと、連載終了になってしまうというプレッシャーがあります。

また
編集者同士も競争していると思われますので、自分自身の社内評価のためにも、読者からの人気を得るために、作者に対しては高いレベルを求め続けるのだと思われます。

もちろん最初に作品の
大きな目標やストーリーは決めているはずなので、それに沿って物語は進んで行きます。

しかし物語の大きな目標が終わったにも関わらず人気があって連載を続けなければならない場合や、反対に読者アンケートに結果が悪くなって、物語に
テコ入れが必要と考えられた場合は、目標自体に手が加えられることが起こりえるのです。

その結果、物語の面白さが増して行けばいいのですが、作品が衰退して行くことも結構あります。

この章では、管理人がよくあると思っている
「物語や登場人物の
目標が変わるパターン
をご紹介して、なぜ作品が衰退するのかの管理人の考えをお伝えさせて頂こうと思います。

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この章の目次
1.物語の新たな目標が読者に受け入れられない
2.登場人物に新たな目標が盛られ、読むのがしんどくなる

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この章の要約
1.作品に人気が出て、連載を長期化したい時に物語全体の目標が変わることがある。

バトルものでは、新たな強敵が表れて、地球全体を救うために戦うようになったりする。
スポーツものでは、全国大会や世界大会、プロでの優勝が目標になったりする。

しかし、新たな世界観や目標を読者に受け入れさせるのは難易度が高く、作品は衰退して行く

2.連載を延ばすために、登場人物それぞれに新たな目標や設定が盛られることもある。

盛られると登場人物達の背景が深まるので、作品への親和性が高まるという大きなメリットがある。

しかし、作品の進行が遅くなり、一人一人の印象が散漫になり、作品全体も重くなり、読者は読むのがしんどくなって作品は衰退して行く。

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