週刊少年ジャンプの作品が衰退して行く一番の要因は、物語や登場人物の目標が変わることだと管理人は考えています。
小説などの作品は、通常ストーリーは作者の頭の中で完結までイメージされ、そこに編集者が意見を加えるというパターンなので、余程長い連載でも無い限り、物語や登場人物の目標が途中から大幅に変わるということはありません。
面白くない作品は、作者が考えたストーリーや目標が元々つまらなかったということに帰結し、途中から目標が変わり極端につまらなくなるということはあまり起こりません。
ところが、少年ジャンプの作品では、途中から物語や登場人物の目標が大きく変化し、作品が衰退に向かうことが時々起こります。
その原因は少年ジャンプ作品の制作過程が、小説などとかなり違うからです。
少年ジャンプの作品は、作者が毎回「ネーム」と呼ばれる原案を示し、担当編集者が強い意見を加えてストーリーが作られて行くようです。
担当編集者の意見は絶大で、時には作者が描いたネームが没になることもあるようです。
担当編集者は、作品のクオリティアップのために意見を言うわけですが、その背景には読者アンケートで上位を取り続けないと、連載終了になってしまうというプレッシャーがあります。
また編集者同士も競争していると思われますので、自分自身の社内評価のためにも、読者からの人気を得るために、作者に対しては高いレベルを求め続けるのだと思われます。
もちろん最初に作品の大きな目標やストーリーは決めているはずなので、それに沿って物語は進んで行きます。
しかし物語の大きな目標が終わったにも関わらず人気があって連載を続けなければならない場合や、反対に読者アンケートに結果が悪くなって、物語にテコ入れが必要と考えられた場合は、目標自体に手が加えられることが起こりえるのです。
その結果、物語の面白さが増して行けばいいのですが、作品が衰退して行くことも結構あります。
この章では、管理人がよくあると思っている
「物語や登場人物の目標が変わるパターン」
をご紹介して、なぜ作品が衰退するのかの管理人の考えをお伝えさせて頂こうと思います。 |