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作品名 蛇蝎 -DAKATSU- 作者名 秋里和国
だかつ あきさとわくに


  ★このページの初出
  2020年2月22日

  ★このページの最終更新日
  2020年9月13日


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「気」には気をつけなはれ!

出版社 小学館
初出・連載時期 『flowers』2010年1月号〜2013年10月号
単行本は2010年9月第1巻初刷 全5巻
管理番号 c-5

作品概要 作者紹介
気学を用いて人を殺める「蛇蝎」を裏の生業とする仙寿亜人(あびと)が主人公。作者の気学の知識がふんだんに取り入れられた、全く飽きさせない気が踊るストーリー! 9月22日生。乙女座。O型。横浜出身。1982年「背中に花をしょって」(少女コミック15号)でデビュー。現在flowersで活躍中。代表作に『ショッキングPINK SKY』など。

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この作品を殿堂に入れようと思った理由です。

意外性に富んだストーリー
蛇蝎を生業とする仙寿亜人が、次々と事件に巻き込まれて行きます。
その背景には気学が絡んでいます。
62代目蛇蝎となった亜人は、気様と話すようになり、ヒロイン秋元流香(るか)と出会います。蛇蝎であることで命を狙われ、戦ったりします。
意外な最終話まで、飽きさせないストーリーです。

2 個性的なキャラクター達
主人公亜人を始め、気様、秋元流香、ライバル中丸実央丸など非常に個性的なキャラクターが沢山登場します。
特に僕が好きなのは、蛇蝎の客として登場する金持ち達です。
いずれも俗人的な鼻持ちならない人ばかりなのですが、非常に人間臭くていい感じです。作者は人間を描くのがうまいなあ、と感歎します。











3 気学が面白い
この作品の根底にあるのは、作者の豊富な気学知識です。
作品のあらゆるところに気学が関わり、その年や月に行ってはならない方向やしてはならない行動などが説明されます。
それらの気学を信じるか信じないかは読者次第ですが、少なくともそんな考え方があるという参考にはなります。











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管理者に特にインパクトのあった話や描写や言葉をピックアップします。

簡単に他人(ひと)に生年月日を教えたらあかん
フラワーコミックスアルファ1巻 P8 
亜人に先代蛇蝎である父親が忠告する言葉。
生年月日を知られると、気学を使った攻撃を受けてしまうため。
僕達は無意識にアンケートなどにも生年月日を書いたりしますが、結構重要な情報なので、あまりに簡単に人に教えないほうが身のためかもしれません。

アリスとテレス
フラワーコミックスアルファ3巻 P57
亜人の客、山田家の犬グレートデン2匹。
面白い名前。
命令の掛け声も笑えます。












天人地 人は天と地の間で生かされているだけの存在
フラワーコミックスアルファ5巻 P173
作品の最終盤に現れる斉の国の方士徐市(じょふつ)の言葉。
「だからこそ天と地の気に逆らうことは自らの運気を下げること」
と続く。この言葉を聞いた亜人の心に見えたものは一体何でしょうか?

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管理人が好きなキャラクターの紹介です

仙寿 亜人 せんじゅ あびと
主人公。62代目蛇蝎。昭和51(1976)年9月15日生。気学の本命が六白金性。「無愛想で横柄でプライドが高い。しかし月命が七赤金性なのでかわいくて饒舌なところもある」そうです。
イケメンで居合いもできるクールな男ですが、微妙に笑える部分もある、魅力的な青年です。

気様 きさま
気学の使い方を正道に戻すために亜人に関わる存在。
亜人のライバルで執拗に命を狙う宮司中丸実央丸(なかまるみおうまる)にも協力したりする。
この作品の根幹を成す存在ですが、関西弁で饒舌で面白いです。

五木田 丸美 ごきた まるみ  (伊那まるみ)
昭和57(1982)年11月11日生。大富豪伊那家で亜人に出会い、亜人を好きになる。
「嫌なことは老廃物と一緒に鎖骨に流してやる〜」
が口癖の、大胆でピュアな女性。
明るくて可愛いですが、とても哀しい人。

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管理人と作品との関わり、読む際に知っておくと一層楽しめる情報、管理人個人の期待や意見です。

気学をベースにしたマンガは読んだことがないと思い、単行本で読み始めた作品。

気学の話も面白いですが、なんといってもストーリー展開が秀逸で、続刊が楽しみでした。

この作品がもし『週刊少年ジャンプ』に連載されていたら、気学術士同士の大戦争といった感じになって長期連載で盛り上がったのだろうと思うのですが、この作品は僅か全5巻で、意外な最後を迎えます。

初読の時は
「え、ここで終わり!?」
と思ったりしましたが、今回再読してみるとまさに一番良い終わり方のような気もします。

この作品を読んで、「気」がつく言葉のことを考えました。

気持、元気、勇気、やる気、空気、色気、気力、陽気、陰気、雰囲気、天気……
気がいい、気が滅入る、気が変わる、気の毒、気の持ちよう、気が合う、気がつく、気のせい……

日本語には沢山の「気」で溢れています。

日本人は今の人達が思うよりずっと、「気」を大切にして、「気」に合わせて生きて来たのだろうと思います。

この作品は、そんな「気」の大切さを教えてくれる本でもあるのです。

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作品を今読むにあたっての注意点、版元の変遷、作家のその後など作品・作者について管理人が
必要だと思った情報を掲載しておきます。

2013年に完結し、10月に最後の単行本が出版されているので、しばらく絶版にはならないと思っていましたが、2020年8月に確認したところ紙版は絶版になったようです。ただ、オフシャルサイトはありませんが電子版は発刊されているようです。

内容はすぐに古びるようなものでもないので、当分楽しめると思います。

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このページを作成する時に使用した作品の詳細を底本として記載しておきます。
また参考にした書籍・サイト・ブログなども掲載させて頂きます。
さらに関連して読んで頂きたい書籍・サイト・ブログなども掲載させて頂きます。

底   本 フラワーコミックアルファ各巻初刷を元に本サイトを作成
参   考 特に無し
関   連 特に無し

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蛇蝎 -DAKATSU-』を購入されたい方のための情報
※必ずこの表中段の「購入にあたっての注意点」をお読みください
『蛇蝎 -DAKATSU-』の現在の販売状況
2020年8月現在、紙版は絶版のようです。ただ電子書籍版は販売されているようです。
購入にあたっての注意点
※必ずお読みください

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等の苦情・意見は一切受け付けませんので、購入の際は十分留意してください。
購入サイト紹介
※右段のリンクから購入サイトへ移動できます
最も安心! オフィシャルサイトではもう情報が無いので、紙版は絶版のようです。電子書籍版は下記サイトで購入できます。
版元(小学館)サイト
発送早く、送料無料の場合有り!
amazon
ポイント付与されることも!
楽天ブックス
本屋さんのサイト!
複数の書店サイト等で電子書籍版は販売されています。
他のサイトでも購入できます!
その他のサイトです。電子書籍版のみ購入できます。

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